マントラとは祈りの一種で、祈りの力のうち、言葉自体の持つ波動の力のみを純化し、研ぎ澄ましたものです。日本語では真言と呼ばれたりもします。
そして、数あるマントラの中で、最高峰のマントラが、ガヤトリーマントラです。
ガヤトリーマントラは、世界最古の聖典の一つであるインドのヴェーダ聖典の一つ、リグ・ヴェーダに記されています。
ヴェーダとはインド古来の宗教書と解されていますが、厳密にはこの時代においては宇宙観であり、科学と宗教というカテゴリー分けは存在していませんでした。
宇宙の発露、そしてその宇宙のさまざまな階層に満ち満ちている、神という至高の実在を讃え、自分が宇宙の絶対的真理の悟りへと至ることを希求するためのマントラです。
非常に有名なマントラであるため、多くの文献やサイトで紹介されています。歴史的、学術的な解説なら、当サイトよりも詳細なものが見つかるでしょう。
確かにそれらの解説でも、素晴らしさは伝わるでしょうが、でもそれだけでは、どうして「至高のマントラ」「最強のマントラ」などと呼ばれ、圧倒的なカリスマで人々を魅了しつづけるのか、わからないかもしれません。
当サイトでこのマントラを取り上げるのは、アセンションのための三大ツールにふさわしい、最強のマントラであるからに他なりません。
至高であるとは、それが極めて高度な波動をもたらすこと、強力で、次元上昇をするために効果的であることを意味します。
その効果は科学的なもので、つまり再現性100%の化学反応と同じです。ここでいう科学とは、この物質次元を超えた上位次元領域での科学です。スピリチュアルは、本来は科学なのです。
ここで踏まえていただきたいのは、あなたが、それを知り、理解することが、すでにメソッドだということです。
その真価を知っていることは、知らずに唱えるよりも、このマントラの威力を増すからです。
表記や発声は、別項でご紹介しますが、その前提となるこの記事も、ですから、よくお読みいただくのがよろしいかと存じます。
このマントラにおいて、意味よりも重要なのは、意義です。
それは、このマントラが、ある種の「暗号鍵」だということです。
しかも、その暗号とは、言葉と文字、それ自体に秘められています。
以下に順を追ってご説明しましょう。
上述のように、神の賛美と、真理への希求が語られた、美しい祈りですが、そもそも、祈り言葉というだけなら、どの言語でも構わないし、母国語のほうが心を込めやすくていいように思えます。このマントラも母国語に翻訳した方がいいのではないか、と思われるかもしれませんが、そうも行かないのです。
ガヤトリーはサンスクリット語で表記されています。
サンスクリット語とは、完全言語と呼ばれる言語であり、特定の国の言語ではありません。
一見、インドのヒンディー語に見えますが、違う言語です。
インド人も、「読めはするが意味はわからない」と言います。密教の真言をご存知の方ならピンとくると思いますが、カタカナで表記されていれば読めはするけど、意味はわかりませんよね。それと同じです。
サンスクリットに分類される言語、表記は、微妙に形を変えながら、周辺の国々にも見られます。(日本にも梵語という呼称で伝わっています。)
一般の言語と違うのは、サンスクリットは、読みは勿論、文字自体が「響き」だということです。
例えば、英語のアルファベットは表音文字です。アルファベットの文字自体に特定の音(おん)があります。サンスクリットも同様ではあるのですが、ただし、「宇宙の響き」をも、込められているのです。
「響き」とは、音であると同時に、その振動です。つまり、この言語は、言語そのもの──その、文字も含めた言葉の一つ一つが、固有の「響き」を表しているのです。
厳密に言えば、どの言語でもそれぞれの響きを持っていますが、サンスクリットは、響きの振動数が高く、高い次元領域と整合する力が強いのです。
つまりサンスクリットは、表音文字を超えて、表響文字とも言えるものです。
わけても、それをマントラに用いた場合は、それが研ぎ澄まされたものとなります。
マントラの冒頭、聖音と呼ばれる「オーム」の文字を筆頭に、宇宙や神を言い表す文字においては、その振動数が最も高いと言えますが、それらの組み合わせの絶妙さも、響きを増幅していると言えるでしょう。
このように、サンスクリットを用いたマントラは、サンスクリット自体が響きを有しているため、単に意味を他の言語に翻訳して唱えても、本来の力を発揮することはありません。
ですからガヤトリーマントラは、言語としての意味以上に、「意義」が重要となるのです。
マントラは、宇宙の発露と呼ばれる響き、オームから始まります。
宇宙の根源には、その根源に根差す波動があります。ガヤトリーマントラは、波動によって紡ぎだされる宇宙の織り成し、神の実在とその領域への希求において、どれ一つとっても無駄のない、一つ一つが完璧に力を持った言葉で構成されています。
その完璧な響きの集合体であるマントラを、あなたが唱える時、その響きが宇宙の根源と波動的に共振し──、すなわち「神の振動」を通じて触れ合います。
そして、宇宙の究極の根源につながる扉を開きます。
扉と言っても、正確には、トンネル、あるいは通路のようなものです。それは、グレート・セントラル・サンへと至る通路であり、高次元の光を、あなた自身に流れ込ませる、光の通路です。
開くのは、あなたの肉体の周りにある、あなたのチャクラです。チャクラといえば、あなたの体の中にある、霊的なアクセスポイントとしてスピリチュアリストに知られていますが、あなたの周囲にもあるのです。あなたはそもそも、肉体だけではなく、あなたの周囲も含めて、あなたという「場」fieldなのです。(「器」とも呼ばれます)
ガヤトリーを唱えた途端、そのチャクラの一つ、あるいは複数が開き、そして次の瞬間、「あなた」という場に、怒涛のごとく光が流れ込みます。
すなわち、このマントラは、響きという名の暗号鍵です。
だから、共振という振動の符合によって、宇宙の根源と繋がる通路が開くのです。
高名なSF作家の名言に、「Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic. (充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない。)」というのがあります。
ガヤトリーマントラも、魔法のようでありながら、明快なまでに科学的です。
宇宙の神髄と呼べる領域にアクセスします。
それは宇宙の原理に完全にかなっているという意味で、科学的アプローチであり、ゆえにシンプルであり、ゆえに、最強です。
あなたがそれを知り、唱えるとき、あなたは、もはや、唱える前のあなたではありません。
「世界平和の祈り」で、美しく柔らかな愛の光で満ちたあなたが、このマントラで、光を力に変え、輝きを増すのです。
非常に力の強いマントラですから、私のお勧めとしては、まずは、世界平和の祈りから始め、あなたの波動を一定以上に高めてから、お始めになるといいと思います。(もちろん同時に開始してもかまいませんが)。
ただ、どのタイミングでお始めになるにせよ、ガヤトリーも、一番最初は一人静かなところで唱えることから始めるのをお勧めします。
このマントラを唱える多くの人が、言い知れぬ宇宙の愛の光に浴し、それで満たされ、魅了されます。
それは虹色であり、白であり、そして金色です。あなたの状態により、さまざまな光をもたらすでしょう。
それは、食物の前で唱えれば、食物を清めます。繰り返し、続ければ続けるほど、あなたを若返らせ、光を強め、あなたが抱えていたさまざまなカルマ、ネガティブな想念を払しょくしてゆくでしょう。
また、タリズマンとしての力もあり、あなたに降りかかってくる、さまざまな黒い想念、憑依霊などを払い、駆逐します。
あなたがそれを駆使できるようになると、憑依してくる霊や、闇の波動を切り裂き、粉々に砕きます。それによって血が流れることはなく、光が満ちるのです。
ですから私は、このマントラを、「光の剣(つるぎ)」と呼んでいます。
そんなしだいで、今もってこのマントラを超えるマントラはなく、至高のマントラの地位を不動のものにしているのです。